谷口あつ子
私の作品は
生きとし生けるものへの
オマージュであり
一瞬への
レクイエムでもある
ひとつ ひとつのモナドが 集まって
多様な世界をつくっている
同じものは ひとつとして
存在しない
私にとっての 箱型のオブジェは
記憶や思いを とじ込める 箪笥の
引き出しのようなものである
光は 常に 変化する
実態は 常に 変化する
影も 常に 変化する